Tag Archive for 24年10月号

記者通信(1234号)

 約二ヵ月間にわたる夏季休暇、私に課せられた使命は免許の更新と、記者通信という自由作文欄を埋めることのみ。つまるところ一ヶ月半ほど自由な時間があったのだが、私はそれを無駄に過ごしてしまった。私は小欄を読む奇特な読者の為に反面教師となりたいが、日記のような記事を新聞に書くのは忍びない。

 ゆえに、一ヶ月半という期間がどれ程の可能性を秘めているのかを示すことによって、読者諸兄の奮起を促そうと思う。
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“海軍第十四期会 最後の總員集合”


 本年5月27日、ホテルグランドヒル市ヶ谷にて「海軍第十四期会『最後の総員集合』」が開かれた。因みに読者諸兄は、この催しが5月27日に挙行された理由をお分かりだろうか。それは、「この日が戦前に『海軍記念日』とされていた、めでたい日だから」である。
 尤もこれは、戦後生まれの多くの人にとって馴染みの無い名前だろう。「海軍記念日」とは日露戦争 中の明治38年、当時世界一の海軍力を誇ったロシアのバルチック艦隊を大日本帝国海軍が撃破した戦勝記念日なのだ。それ故、戦前の日本では5月27日を「『日本海海戦』戦勝の日」として広く祝って来たのだが、この同期会もそんな佳日に合わせて行われたのである。
 そんな祝福すべき日に開催された今回の集まりは、いわゆる学徒出陣組である海軍第十四期飛行専修予備学生の総会であり、全国規模としては最後となるものでもあった。因みに本来の「海軍飛行専修予備学生」、通称「予備学生」の制度とは、志願により旧制大学等の出身者を採用し、速成の訓練を経て少尉に任ずるものである。この様な方式で未来の士官候補生を外部から採用していた予備学生の制度であったが、その中でも第十四期生は学徒出陣組の中から、つまり戦況の悪化に伴い公布された昭和18年の「在学徴集延期臨時特例」に基づき徴兵対象となった文科系学生の中から、試験等により選抜された元海軍士官の方々だ。
 さて、ある御縁からこの総会へ出席する機会に恵まれた私は、隣席した十四期生の方から貴重なお話を拝聴する事が出来た。そこで皆さんにも、その内容をお伝えしたいと思う。
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ウイグル人権問題 抑圧と苦難の日々

  「私が刑務所から無事に出たら、世界中に『新疆』の人権状況を宣伝する。そして、東トルキスタンの鍵をあなた達から奪っていく!」

 これは、ノーベル平和賞受賞者候補にも挙げられたウイグル人女性、ラビア・カーディルの獄中での言葉だ。
中華人民共和国の北西部に位置する、いわゆる「新疆ウイグル自治区」をご存じだろうか。かつての東トルキスタンで、現在は中国の少数民族の一つとされている、ウイグル族の自治地域だ。新疆は、中国当局にとって、経済的にも防衛的にも要所となっている。地下資源が豊富で、様々な隣国との国境に位置するためだ。

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波紋(1234号)

何だか肌寒いこの季節、学内を歩いていれば金木犀の芳香が我々の鼻をくすぐってくれる。
この、橙色の可憐な花をつけた小木を眺めながら、私は毎年こう思うのだ。もう、今年も終わりに近づいているのだなあ、と
◆振り返ってみれば、この一年には様々な事が思い出される。人生初の彼女も出来たし、夏には青春18きっぷで長崎まで帰った。
それに、台湾の元総統である李登輝先生にもお会いしたし、先の大戦で我々の為に命を懸けて戦って下さった「もののふ」にも親しくお話しを伺えた。
まあ、喧嘩別れで一人の友人を失ってしまった事は残念だったが、それも運命というものなのだろう
◆翻って今年の日本を見てみると、ここに書くのも躊躇われる位に、何とも暗い話題ばかりである。
これ以上は悪くなれないだろうと思われていた日本に、よくもまあこんなにも悪化するだけの「糊しろ」が有ったものだと、却って感心させられる程だ。
逆説的に言えば、まだまだ日本も大丈夫という事なのか。せめてもの救いになったのは、京都大学の山中教授がノーベル生理学・医学賞を受賞された事くらいだろう。
尤も、変なおじさんが出て来た所為で、これにも何となくケチがついてしまった感は否めないのだが
◆さて、ここで我が新聞学会の一年を思い起こしてみれば、岡田克也副総理講演会の開催を筆頭に、手前味噌ながら例年に無く積極的に活動していたと思う。これまでに比べて多数の広告依頼も入る様になったし、こと新聞学会に関してはキャッキャうふふな桃色の未来が待っているばかりだ。今年の新入部員が一人だけだったなんて、そんな些細な事は気にしない気にしない。うん、気にしない。気にしてないよね。うん、あの、どうかお願いですから、誰か当会に入部して下さいませませ(泣)