駿河台の記者たち51

駿河台の記者たち[51]

長瀬千年・作

 

夏から秋の学習

 準急「東海」は東京を出て、間もなく5時間。志郎はさすがに腰のあたりに痛みを覚え、立ち上がって大きく両手を広げた。名古屋を離れて木曽川を渡ると、ふるさとの岐阜だ。前方に見慣れた金華山と、山頂付近の岐阜城がぼんやり浮かんだ。 Read more

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駿河台の記者たち[50]

長瀬千年・作

 

夏から秋の学習


 60年安保は終焉(えん)した。それはあたかも挫折と倦怠の中で、満ち満ちた波が一気に引いていく海を、ぼんやりと見ているふうでもあった。しぼんだ世の中はこれから、再び満ちることがあるのか。言いようのない空虚の中で、志朗は東京駅から準急「東海」で親元の岐阜へ向かった。
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中大で性教育イベントが開催

11月4日(日)、CSC・性暴力をなくそうプロジェクト主催のイベント、『「AV」の教科書化に物申す!』がクレセントホールにて行われた。
 イベントにはゲストとして、紗倉まなさん、しみけんさん、一徹さん、コンピューター園田さんといったAVの製作に関わる4人と産婦人科医の遠見才希子先生が訪れ、AVや性教育の在り方について話した。

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花井卓蔵生誕150周年

花井卓蔵生誕150周年

本学の「顔」大法曹家・大政治家

 日本を代表する各私立大学には、しばしばその大学を代表する「顔」と呼べる人物が存在し、その「顔」の存在によって、大学そのもののブランド力さえ左右されている。早稲田の大隈、慶應の福沢、同志社の新島、多くの場合「顔」はその大学の創設者であり、その大学の象徴たる人物である。
 それでは中央大学の場合ではどうであろうか。中央大学には確立された「顔」とよばれる人物がいない。 Read more

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駿河台の記者たち[49]

長瀬千年・作

 

国会突入
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 この安保特集は夏休み中だから、印刷は最低の1000部となった。会室に戻って、皆で新聞を見始めたときだった。
「あれっ、この『反対制運動への提案』の大見出し、『反体制運動』の間違いだろう」
 東大大学院生の原稿の見出しに、誤りを見つけたのは取材部長の伊田だった。
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駿河台の記者たち[48]

長瀬千年・作

 

国会突入

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 志朗はやるせない思いで、夏休みながら最後の中大新聞発行に取り組んだ。建てページは5月の大型連休中と同様、表裏の2ページ建て(定価5円〉である。紙面スペースに制約はあるが、曲がりなりにも〈安保総括特集〉をめざした。
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白門祭テーマソング決定!!

 毎年白門祭に彩りを添えるテーマソング。第52回を迎える今年の白門祭のテーマソングはGEMiNiの「Shiny Sky」が応募した4つのユニットの中から選ばれた。 Read more

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駿河台の記者たち[47]

長瀬千年・作

 

国会突入

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 さすがに志朗も、うんざりした。マルクスもレーニンもトロツキーも、まるで知らないノンポリの志朗だが、少なくとも三派に分裂した彼らは、安保闘争でそれぞれ先頭に立って、学生たちを国会デモに導いていた。国の行く末を憂える姿は純粋で、人々に勇気を与えた。
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駿河台の記者たち[46]

長瀬千年・作

 

国会突入

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 全学連大会は予定どおり、文京区春日町の文京公会堂で始まった。初日の開会直前、志朗は会場前で意外な人物を目撃した。
「あっ、君、岐阜の高校同級の尾川君じゃないか。確か名古屋工大に行ったはずだがー」
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駿河台の記者たち[45]

長瀬千年・作

 

国会突入
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 その2日後は、新執行部の第1回中執会議である。〈新安保〉の自然成立から、まだほんの一週間。それなのに、これからの重点活動の中から〈反安保〉は消え、代わって〈学内問題〉が前面に押し出された。 Read more