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駿河台の記者たち㉜

駿河台の記者たち[32]

長瀬千年・作

 

国会突入

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 もう1つ、こちらの論争は感情的というより、マルクス・レーニンから発する理論の対立のように受け取れた。それにしても、活動家がまくしたてた言葉の内容くらいは、これから理解しなければ、と志郎は恥じ入った。

 そうこうしているうちにも、安保阻止闘争の緊迫度が、ビンビン伝わるようになってきた。一般紙は群馬商工連加入商店600軒が、一斉に閉店ストなどと伝える。1千万人の安保反対署名をめざす国民会議の請願デモでは、衆参両院が226万人の署名を受理~などと報道された。
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六月展

 6月4日~11日の期間において、Cスクエアにて写真研究部の展示会「六月展」が開催された。これは、中央大学写真研究部が毎年この時期になると行っている展示会であり、当紙面でも幾回か取り上げている。
 六月展のテーマは自由だ。被写体やカメラの選択から色調、プリント方法に至るまで制限はない。各部員が各々撮りたいものに取り組み、仕上げた作品が展示されている。
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駿河台の記者たち⑥

駿河台の記者たち[6]

長瀬千年・作

 

プロローグ

 主婦の友社を左に折れた先が、中央大学である。受験で初めて訪れたとき、志朗は「えっ、こんなに狭く、緑も無いの?」と驚いた。晴れて入学となった今、木々に囲まれた明大を見たあとだけに、その印象は一層強くなった。

 問題はまず、キャンパスの敷地だ。南と北に長さ250メートルほど、東と西に150メートルほどの道路に仕切られた場所が、中央大学の中核である。その北側道路の向こう側に、校舎一棟分の幅のスぺースを持つ。この2つが駿河台校舎の敷地のすべてなのだ。

 中核スペースに建つのは、 戦災を免れた茶系の4層建て校舎が「コ」の字型に3棟。その中央に新しぃ赤茶系の10階建てビル、脇にバロック風図書館が窮屈そうに控えている。四方を建物に囲まれた空間は、全面舗装された中庭である。

 北側の道路向こう西端は大講堂で、その東側は学生生協や自治会などが使用する木造二階建てという感じ。ただ、大講堂の北裏の御茶ノ水駅側に、ホテル風の洒落た7階建てビルが控えている。全国の中大OBが利用する中大会館である。
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司法試験合格者 119名

法務省は、2017年9月12日に平成29年の司法試験合格者を発表した。本学法科大学院は、455名(前年比7名減)が受験し、119名(同17名減)が合格した。
本学法科大学院の合格者数は、全体で3位(昨年4位)で、合格率は10位(同7位)だった。
 全体では、5967名が受験し、1543名が合格した。平均合格率は、25.86%で、昨年より2.91ポイント増えた。
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第51回白門祭 熱狂の5日間

第51回白門祭が、11月1日の前夜祭を含め、5日まで、5日間の日程で行われた。来場者は万人(白門祭実行委員会調べ)だった。
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東日本初!証明書コンビニ発行サービス開始

中央大学は10月2日より、東日本で初めてコンビニエンスストアで証明書の発行サービスを開始する。対象のコンビニエンスストアは国内のセブンイレブン、サークルK、サンクス、ファミリーマート、ローソンのマルチコピー機設置店舗である。このサービスを受けることができるのは、在学生では、学部、大学院、専門職大学院の全ての学生(非正規生、通信教育学部の学生は除く)。卒業生は学部などによって対象者が違うので注意が必要だ。
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資料を手元に即時作業 気軽に活用を 図書館PC

中央大学の図書館は236万冊もの蔵書を誇っており、学生たちが学業に励む上で、ある種の中枢となっているのは言うまでもない。レポートや論文の執筆をする際、図書館の資料は非常に重要となってくる。また、資格や試験の学習をするスペースとしても有用であり、毎日多くの学生がここを訪れる。
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前原誠司氏講演会「これからの外交・安全保障」

 10月17日、学術連盟政治学会主催で、民進党の前原誠司氏の講演会が行われた。講演会のテーマは「これからの外交・安全保障」である。 Read more

変わる入試 変わる大学

 今年も中央大学では入学試験がスムーズに行われた。大学受験は文科省の新要領導入で流れが変わりつつあり、中央大学入試もその影響をうけている。入学センター入試課の星野さん、木下さんに詳しく話をうかがった。
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波紋

 先日、戦後70周年の展示会がキャリアセンターの3階で開催された。パネルには戦時下における中央大学の状況が細かに記録されていた。私たちは戦前・戦後について、必ず受動的に思考してしまう。戦後に生まれ育った故に仕方がないのだろう。展示されているパネルを目の前にして、史実として理解し得ても再び言語化する事にはためらいが残る。語りえぬものの前に沈黙してしまう◆パネルを見終わった後、ふと自分の顔がその背後とともにキャリアセンターの窓ガラスに映っている事に気が付く◆ガラスに映る自分や背後のモノたちの後ろに夜景が透けて見える時、自分や背後のモノたちは二つ存在するが、窓ガラスの外から見ても夜景は二つ存在しない。その抜け目のない非対称性の根源は、中と外の明暗の差が所以だ◆少し話がずれてしまったが、現物の自分から窓を見た時、静止画と風景画が重なっているこの状況を上手く利用すれば、異質なものをひとつに編み上げ言語化する事は可能なのかもしれない◆ガラスに映る世界は、光源の具合を少し変えてみるだけで色合いも輪郭も少しずつ変容して行く。目を少しそばめてみるだけでも見え方は異なる。表現の可能性は広がって行く◆表現の可能性が広がる事は、事実が発散してしまう危険性をはらむ。発散した欠片は恣意的に組み上げられ、他者を排撃する手段にもなりうる。各自の倫理観が問われる◆パネルを覗き込んで過ぎ去りし時を思いやる。鼻先が付くほどパネルを覗き込んだ後、遠目から眺めてみる。当たり前のように景色に変わり映えはない。パネルに鼻先の油が付いてしまった事を除いて。