学食にハラール食品

 中央大学ではグローバル化の推進の一環で、イスラム教の戒律に則った食品であると認証された「ハラール食品=キーワード=」の取り扱いを拡大している。多摩キャンパスのヒルトップ2階の「生協テラス」で販売されている「ハラールカレー」はその取り組みの一つだ。

生協テラスでは、2016年度からハラールカレーの販売を開始した。このカレーは、マレーシア政府機関のハラール認証を受けた食品メーカのレトルト食品を使用している。

一般的なカレーとは異なり、ルーの色は赤色だ。味はさっぱり目で、ヘルシー。イスラム教徒のみならず、健康志向の人にもおすすめできそうだ。

使い捨ての食器を使うことで、ハラールではない成分を含む食品と触れた食器を区別している。イスラム教徒にもよるが、戒律の解釈によっては、ハラールではないものに触れた食器では食べられない可能性があるからだ。

「豚肉を積んだトラックの荷台に食品を乗せただけでも、ハラール認証を受ける食品ではなくなってしまいます」。そう話すのは中央大学生活協同組合食堂事業部の大城孝行さんだ。イスラム教徒の学生や教職員が安心して食べられるものを提供したいと考え、ハラールカレーを提供することを決めたという。

ヒルトップ四階「日和」の「ヘルシーランチ」の導入に携わった大城さん。生協食堂が果たす役割について聞くと「学生の方々は、学問、スポーツ、コミュニティーなど様々な思いを込めて大学に入られています。しかし、きちんと食事をとらないと活発な活動ができなくなってしまいます。生協食堂は『学生の皆様が活動に一生懸命取り組むためにも、栄養バランスを考えて食事をとって欲しい』との願いがあります。また、ヒルトップは食事を楽しむ場でもありたいと考えています。」

この思いが中央大学の食事を支えている。

ハラールカレー(ドリンク付き)はヒルトップ2階「生協テラス」で、600円で販売中。

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