2015年度オープンキャンパス

白門祭の様子。8号館前

 7月26日と8月23日に多摩キャンパスで「オープンキャンパス2015」が開催された。
約2万人の来場者がつめかけた今年のオープンキャンパスでは、各学部が趣向を凝らした様々なイベントを企画。そのほかに中大のマスコットキャラクターとしておなじみの「チュー王子」が着ぐるみとして登場し来場者の人気を博した。
 8号館では各学部の教授や准教授、学生が模擬講義を実施。高校生が大学の様子をつかむために、生の声を聴きに大教室に殺到。8月23日は不安定な天候ながらも、夏休み中で閑散としたキャンパスが、来場者で埋め尽くされて賑やかさを取り戻した。
 各学部が開催する模擬講義では、2日間で文系学部は合計28もの模擬講義を開講。担当の教授や学生が、来場した受験生、保護者に向けて一時間の枠を設けて話をした。
 その中で文学部、商学部、法学部の模擬講義を訪問した。

 

文学部 水上雅春教授

 水上教授は、今年度から中央大学に勤務する教授。今回の模擬講義では「当たるも八卦、当たらぬも八卦―『易』と東洋思想」というテーマで、占いで用いられる易について、いつ頃生まれたか、現在ではどのように使われているかを中心に講義をした。

 漢字が多用されていて難解な易の占い方を初め、漢字の意味、読み方などを丁寧に説明。その場で、実際に占筮を行い、話すことだけでは伝わらない、易の詳細な部分も講義で実演するなどし、より具体性を持たせた。レジュメも独自で作成し、極力高校生でも理解できる配慮が見て取れた。というのも、講義内容が専門的であり、容易には理解しがたい不思議な世界観を易は持っている。日常的に東洋史に触れていなければ、初めて易を学ぶものは理解できない。
 来場者は頭を悩ませながらも、熱心に耳を傾けていた。

 最後に、日常で易が使用されている場面について話した。韓国の国旗の、中心の球の周りに配置されている黒い図形や、コンピュータには欠かせない二進法との関係性についても言及し、易の有用性を説いた。

 東洋だけでなく、西洋にも影響を与える易について、「一見役に立たなそうな易でも、今に繋がっている」と教授はいう。来場者に、文学部で学ぶ意義と社会との意外なつながりについて紹介した。   

商学部 渡辺岳夫教授ゼミ

 商学部では、インターンシップの活動に関して、学生によるプレゼンテーションが行われた。

 渡辺岳夫教授のインターンシップ講座ではゼミの一環として、関東リーグに属するサッカーチームである東京23FCの協力を得て、チームの管理運営を行う活動をしている。実際に東京23FCの試合を企画し、学生の力で、広報や飲食関係の管理を行っている。

 ゼミ生は、4月から週2回の演習時間で話し合いを重ねた。その他の時間にも生徒たちで自主的に集まり、9月の試合の企画を練った。広告ステッカーを無料配布できるよう、業者に働きかけたり、開催する地元に関係する食材を使った飲食店に出店を依頼するなど社会人顔負けの営業スキルを学んだという。
 
 今回プレゼンを行った商学部会計学科3年の上川さんは「普段はクラブチームが行っていることを学生主体で行える。また、それが普通の学生生活では行えないことであるのに、実際に挑戦できることが魅力」と話す。

 来場者からは「サッカーをする側ではなく、試合を作る側に立てる活動をしていることがすごいと思った」や「将来サッカーに携わる仕事につきたいと思っていたので、話が聞けて良かった」という声が上がった。

 商学部には、社会に出る前に経験を積めるような機会が設けられていることを、来場した高校生や保護者にアピールした。

 

法学部 宮本航平准教授

 法学部では商法の宮本准教授による模擬講義が行われた。予定されている模擬講義の時間帯としては最も遅い時間でありながら、多くの来場者が大教室の席を埋めた。
 
 「商取引のルールはだれが決めるのか?」をテーマに授業が行われ、高校生は真剣に耳を傾けていた。
 大震災発生当時、倉庫業者と借主との間に実際に生じた契約に関する法的な問題を、専門用語を交え説明し、大学の講義を再現。高校生にも分かりやすく、言葉を選んで説明するほか、身近な例を取り上げて極力現実味を持った講義を心掛けている様子であった。他にも来場者に自ら考えてもらうために、独自の問いを用意して来場者に投げかけていた。

 大学で法律を学ぶことは、法曹になるためだけでなく「当事者双方にとって合理的なルールとは何かを考える力」や「相手方とのコミュニケーションを通じて、交渉により合理的なルールを作る力」を養うことにもなると言う。

 法学部では、ビジネスの場でも生かせる法的素養を備えることができ、実社会でも通用出来るビジネスパーソンになることの有効性を説いた。法曹教育のみならず、社会の多様な場面で活躍できる人材の育成に力を入れていることを強調した。
       

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