中央大学学長お祝いの言葉

 

中央大学学長 酒井正三郎氏

 中央大学への入学を心からお祝い申し上げます。

 本学は、1885年に英吉利法律学校として創立されました。創立に携わった若き法律家18人は、当時国内で主流だったフランス法ではなく、実社会と密接に結びついたイギリス流の経験主義、合理主義を基礎とした法律を学ぶことこそが、わが国の司法制度の確立と近代化を達成するために必要であるとの考えに立ち、「實地應用(じっちおうよう)ノ素(そ)ヲ養(やしな)フ」を建学の精神に掲げ、本学を創設しました。爾来120有余年にわたり、時代におもねることのない創造的批判精神に基づく実学教育は、本学のゆるぎない伝統となり、本学はこれによってわが国大学界のリード役となり、その社会的使命を果たして参りました。

 本学は、こうした実学の伝統を具現化すべく、6学部、大学院8研究科、専門職大学院3研究科、4附属高等学校、2附属中学校、9研究所を擁する総合大学、総合学園として、高度専門職業人の育成に邁進しています。現在、時代の要請に応え、実地応用の精神で人材を育成する校風は、「行動する知性。―Knowledge into Action―」というユニバーシティメッセージに受け継がれ実践されています。

 たとえば、社会的ニーズの高いテーマのもとに課題発見・問題解決型の学際的・学部横断的教育を実施する「FLP(ファカルティリンケージ・プログラム)」などは、ディシプリンごとの学部を単位としたわが国の大学教育のあり方に風穴を開ける先駆的事例として、すでに10年以上の歴史をもっています。また、民間企業だけではなく、官公庁、法律事務所、国際関係機関等を実施先にして展開されているインターンシップなども、全国の大学に先駆けて行われている実学教育の一つとして数えることができるでしょう。こうした取り組みは、いずれも本学学生のグローバルな舞台への積極的な挑戦を特色として含むものですが、かかる実績が評価され、本学は文部科学省の平成24年度「スーパーグローバル大学等事業 経済社会の発展を牽引するグローバル人材育成支援」に採択されています。

 また、大学の本来的使命および機能としての教育研究に加えて、「社会連携」と「社会貢献」を新たな使命として位置づけています。
新入生の皆さんも、これらの理念を理解され、「行動する知性」を育み、実践されるよう期待します。

 皆さんのご健康とご活躍を心から祈念して、お祝いと歓迎の挨拶と致します。

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