異例の追試験行われる

 昨年2月に降った大雪は、中央大学の入試にも影響を与えた。受験者の欠席率は例年の倍となり、想定外の事態であるとの判断から、本学では初となる大規模な追試験が行われるまでとなった。過去にはインフルエンザが流行した年に小規模での追試験が行われたことはあったが、昨年の豪雪はその時以来の特別措置だという。
 

 試験当日は、試験実施中から追試験の実施状況に関する問い合わせが受験生やマスメディアから中央大学入学センターに寄せられた。追試験は志願者全員に受験が認められるわけではなく、交通機関の停止や乱れがあったと判断された受験生に対して文書で通知された。

 例年受験期が近づくと、大学側から多摩モノレールに要請をしてレールが凍らないように融雪剤を蒔いてもらったり、終夜運転を行ってレールに雪が積もらないようにするなどの協力をお願いしている。だが、今回の大雪は予想を超えていたために通常の予防では間に合わず、試験終了後の受験生を足止めした。試験終了と同時にモノレールが停まってしまったこともあり、大学側は受験生を保護するための対応に追われた。帰宅困難になることを想定して受験生を備蓄庫のある8号館に一時待機させ、モノレールが動き出すのを待ったり、電車が動いている京王線の多摩動物公園駅までの道を整備するなどした。

 今年の入学試験における緊急事態の対応策は、現在入学試験に関する委員会および各学部教授会において検討中であり、具体案は12月の取材現在では未決である。しかし、昨年の大雪が今までの入学試験で一番影響が大きかったため、昨年発生した想定外の出来事に基づいて対策を考えているという。昨年の大雪では対処しきれなかったが、例年はバス会社などに臨時運転を依頼したり、小型除雪機や除雪剤を用いて歩道を作ったりなどして受験生の安全性を確保した対策を講じている。

 今年の入学試験においては交通機関の影響で、試験実施に支障がでると考えられたときは、試験中止はしないものの試験開始時間を遅らせるなどした調整を考えているという。
 
 私達の入学試験は学内外の多くの人たちによって支えられてきた。モノレール会社や、バス会社の他にも、部活動の生徒がボランティアで雪かきをして、雪の中に歩道を作るなどの協力もあったという。しかしそれでも、昨年の大雪は今までの対策の甘さを考えさせられるものであった。今後よりいっそうの自然災害に対する事前事後双方の対策が必要になるだろう。

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