第2回 中大OB・OG訪問記 富士フイルム 清水 伸元氏

清水伸元(しみず のぶもと)氏
【ご略歴】 中央大学法学部法学科卒業後、中央大学大学院に進学。入社後には海外のロースクールに留学し、ビジネスローを学ぶ。その後、富士ゼロックスに入社し、富士フイルムホールディングス株式会社に出向中(平成25年5月現在)。


 各所で活躍する中央大学の先輩方を訪問し、様々なお話を伺う「OB・OG訪問記」。

 第二弾の今回は、現在富士ゼロックスから富士フイルム法務部に出向中(平成25年5月現在)の清水氏にお話を伺った。
 法務部という名前はよく聞くが、どんな仕事をする部署で、どんな人が働いているのか等の具体的なことはそれほど知られていない。話の内容は、老若男女や業種を問わず必見である。

―学生時代について
「大学に入って一年間は、映画サークルに入り浸っていましたが、二年目からは郁法会に入って勉学に勤しむようになりました。ただ、法律の勉強は大嫌いでしたし、決して真面目な生徒であったという訳ではありません。例えば経歴だけみれば、アメリカ留学や、シンガポール、上海出向等と華々しいですが、英語はとても苦手でした。資格試験の点数も本当に低かったので、入社後は必死に英語の勉強をしました。皆さんには、在学中に語学を修得することをお勧めします」

―仕事内容について
「法務部の仕事には主に4つの領域があります。
一つ目は『臨床法務』というもので、実際に起こったトラブルに対応する役割を表しています。
二つ目は『予防法務』で、紛争が起きないように契約書を確認し、紛争が起きそうな案件に対して早くから働きかけをするというものです。
 三つ目は『戦略法務』で、例えば対外展開をしようというときに外国の法令を確認し、トラブルを起こさないような戦略を経営陣に提言する役割のことを指しています。
 四つ目は『法務教育』です。これが実はかなり重要で、従業員一人一人のコンプライアンスを意識させます。例えば、下請法や著作権法などの教育をすることで、やっていいことと悪いことの区別を教育しています」

―最近目にすることが多い「CSR部」と、法務部の違いとは
「確かに違いが曖昧な部分も多いですが、CSR部が推し進めているのは『倫理や道徳』についてです。法律や判例に基づいた業務遂行をする法務部と比べると、マインドの部分に働きかける側面が強いと言えます」

―未来の新入社員にむけて一言
「しばしば部下から『どうしたらいいですか』という問いを投げかけられますが、それではいけません。我々のような管理職についている人間は、ほとんどの場合は答えが欲しくて聞いている訳ではなく、その人なりの答えを作って欲しいのです。これは就職活動も同じで、テンプレートのような答えを述べる学生が多いですが、そうではなくてその人なりの答えを正直に知りたいのです」

―一緒に働きたいと思える若者像について
「恥ずかしながら私もそうでしたが、若者の多くはプライドを持っていると思います。しかしながら、それは捨てるべきです。勿論、学生時代に勉学に励まなかったような学生は論外ですが、頭が良いだけでは駄目なのです。というのも、当たり前ですが歳が離れている分、どうしても知識や経験には差がでます。そういった中で、自分は頭が悪いのだと自覚するというか、一種開き直って素直に忠告を聞いてくれる若者とは一緒に働きたいと感じますよ。素直な若者はどこに行っても好かれると思います。また、世代の違いがある分、部下の側から積極的にご飯などに誘って、悩みを打ち明けてくれるのは、若者の考えが分かる良い機会なので上司にとってはとても嬉しいです。そうすれば適切なアドバイスも出来ますからね」 (蓮)

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