新企画!! 中大OB・OG訪問記

新入生の門出に合わせ、新連載の「OB訪問記」が始まる。
第一弾の今回は、現在山梨県庁で働いていらっしゃる中澤宏樹氏にお話を伺った。法科の中央と言われるだけあって、公務員を志す学生は多い。しかし、仕事内容や試験対策に関して生の声を聞けるチャンスは少ない。今回中澤氏が疑問を解消するための助言をくれた。(蓮)

県庁職員を志したきっかけは。
「私は長男なので、故郷に戻ろうと考えました。そして、県内で人に役立つ仕事をと考えた結果、県庁の職員を選びました。県庁に勤めるということは、県民の皆さんの最大幸福を追求するということでありますしね。さらに、法学部生の多くが公務員になっていたことも、職員になろうと考える助けになりました」

仕事内容について。
「各県庁の規模によって違いはありますが、現在所属している『産業労働部』というのは、商工業の振興と、雇用や人材育成に関しての分野に関しての仕事が主です。特に中小企業と触れることが多い部署だと言えます」

仕事内容が国と地方自治体で重なる部分はないのか。
「確かに、橋元内閣以前はそういったこともありました。というのも以前は、県知事が国から委託を受けて各事業にあたるという体制をとっていましたからね。ただ、現在は地方分権一括法によって住み分けがなされているので、事業が重複することは無いです」

採用試験を受けるにあたっての勉強方法は。
「択一試験に対しては、対策本をとことん勉強しました。ただ、そのための勉強期間は実質三カ月でしたね。専門科目試験に関しては、殆ど勉強しませんでした。というのも、もともと学校の図書館にある、ヒルトップが見える前面ガラス張りの席でよく勉強していたためです。やはり常日ごろからの学習は必要かなと思います」

今の新入職員や若者に対して感じることは。
「今の人たちは、確かに我々のころとは就職するまでの状況に違いはあるでしょう。しかし、就職のための試験テクニックなどに振り回されるがあまり、基本がきちんと出来ていないように思います。例えば法律であれば、どういう趣旨の法律なのか、何故その法律が必要なのかなどという『原理や原則』を踏まえて勉強して欲しいですね。やはりテクニックだけでは、入所した時から苦労してしまいますよ」
「そして具体的には、『これはどうしたらいいでしょうか』という質問が多いのですが、そうではなくて『これに関して私は1と2の方法をこういった理由で考えましたが、今回はこういう理由で2にしましたが如何ですか』という質問をして欲しいなと感じることは多々あります」

仕事が出来るなと感じるのはどの様な人か。
「ずばり的確な判断が出来る人です。それはつまり、自分の仕事の軽重が判断出来て、的確に『報告・連絡・相談』が出来る人です。そのためにはもちろん、管理者としてきちんとした『提案』が出来ねばなりません。彼にはこれをここまでお願いして、彼女にはあれをあそこまでお願いしようといった風にですね」

大学生のうちにしておけばよかったと感じることは。
「勉強です。無論、社会人になっても勉強はしていかねばなりませんが、職業柄、より精密に行政法を勉強しておけば良かったと感じることはとても多いです。その中でも、地方自治や財政に関しても勉強しておけばよかったと思いますよ」

後輩をはじめとした、若者に向けて一言。
「何事に対しても、打ち込んでください。勉学でもサークルでも遊びでも、とにかく打ち込んで欲しい。また、大学時代に出来た友人というのは必ず生涯の宝となりますし、思いがけず再会することもあります。友人関係を大切にしていって欲しいですね」

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