中央大学学長・総長 福原紀彦より 新入生諸君へのお祝いの言葉

〈プロフィール〉 昭和29年、滋賀県生まれ。昭和59年に中央大学大学院法学研究科博士後期課程学位取得満期退学。平成7年には中央大学法学部教授となり、平成23年より学校法人中央大学総長ならびに中央大学学長。東京弁護士会所属の現役弁護士であり、専門は民事法学。

 中央大学への入学を心からお祝い申し上げます。皆さんには、わが国の大学が次のような傾向を強めていることを理解され、本学において有意義な学生生活を過ごされることを期待致します。

 まず、ユニバーサル化ということです。これは、少子高齢化のもとに大学進学率が上昇し、多くの人が大学教育を受けるという傾向をいいます。この傾向のもとでは、自らが進学し自らを鍛えることになる大学の特色を、建学の精神等に照らしてしっかり理解しておくことが大切です。皆さんが入学された中央大学は、一八八五年に英吉利法律学校として創設され、「白門」を象徴とする一二八年の伝統のなかで総合大学として発展し、「實地應用ノ素ヲ養フ」との建学の精神を現代社会に実践することを使命としています。

 このことは、多様な学問研究と幅広い実践的な教育を通して「行動する知性。―Knowledge into Action―」を育むという本学のユニバーシティ・メッセージとして受け継がれています。こうした学風を理解して、表層的な技術や知識の習得ではなく、FLPやインターンシップなど、本学での特色ある学修と機会を通じて、公共性と社会性を有する知性を獲得されるよう期待します。

 次に、グローバル化の傾向です。これは、受入・送り出しの留学生数が増えるということだけを意味するものではなく、国際社会と連携して活躍できるように、さまざまな学修や経験の機会が求められているのです。皆さんが本学に在学中には「グローバル人材育成推進事業」が展開されていますから、そのプログラムに是非参加して、グローバルに視野と活動の範囲を広げて戴くことを期待します。

 さらに、今日の大学は、高度な研究と教育という伝統的な機能に加え、その社会連携・社会貢献の機能に注目が集まっています。本学では、地域連携や社会貢献を実現できる制度や環境の整備に努めており、ボランティア・ステーションなどへの皆さんの自主的な参加も得て、大学の社会的役割を果たして参りたいと思っています。

 以上のような傾向のもとに、わが国の大学は社会変革のエンジンとして、社会を生き抜く力を養成し、未来を創造する人材を養成することが期待されているのです。そういうときであればこそ、確固たる建学の理念のもとに、皆さんの資質と能力を磨き高めることのできる中央大学の学修環境を、思う存分に活用して戴きたいと思います。皆さんのご健康とご活躍を心から祈念して、お祝いのご挨拶と致します。

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