快挙!! 辞達学会、花井卓蔵杯優勝

 11月9日に行われた「第52回 花井卓蔵杯争奪 全日本雄弁大会」にて、本学法学部国際企業関係法学科の1年生で、辞達学会に所属している家護谷秀裕(けごやひでひろ)氏が最優秀賞に輝いた。この花井卓三杯とは、中央大学の卒業生であり弁護士や政治家を務めた花井卓蔵氏の名を冠したもので、歴代優勝者には元総理の海部俊樹氏などが名を連ねる。

 今回、そんな花井杯で家護谷氏が演説した題目は、「生き方の選択」だ。これは、現代において増加の一途をたどる認知症患者を早期発見出来ていないがために、彼らは生きる上での様々な選択を出来なくなってしまっている、という問題に焦点をあてたものである。

 この題目を選んだ理由について彼は、自身の祖父が認知症患者であり、最後は意思疎通もままならず、衰弱した後の今年2月に他界してしまったという背景があったためだと話してくれた。そこで彼は、高齢化が進む日本社会では認知症患者の数も必ず同時に増えていくのだから、祖父のような境遇の人が増えては欲しくないと考えたのだ。

 彼は「認知症を早期に発見することで、人間の生きていくための尊厳として、自分の生き方を自分で決めことが出来る。人間の尊厳に関わる問題だからこそ、認知症の問題には正面から向き合って欲しい」と語る。

 また、花井卓蔵杯の歴代優勝者と共に自身の名前を連ねられたということや、自分が心血を注いだ活動に対して最高の評価が下されたことが本当に嬉しいのだという。
しかしその一方で、凛とした表情で「私たち辞達学会は、どの大学にある弁論部よりも強いと自負している。私は、その辞達学会の名に恥じぬよう、また最優秀賞という賞にも慢心することなく、これからも様々な弁論に挑戦していきたい」と決意を表明した。
 これからも彼と辞達学会の活躍には、大いに期待したいと思う。(蓮)

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