中田宏氏講演会


 去る11月15日、中央大学学術連盟政治学会の主催による学内講演会が催され、その話者として、前横浜市長であり現在は日本創新党代表幹事を務める中田宏氏が来学された。会場となったCスクエア中ホールには、学内外から多くの聴衆が駆け付け、報道陣の姿も多く見られた。

 当会では講演に先立ち中田氏に直接お話しを伺ったので、講演内容と共に皆さんにご紹介したい。

<講演概略>

・TPPについて
「私は、TPP協議そのものには参加すべきだと考える。枠組みづくりが日本の弱点であり、他の国に全て決められた後に丸呑みさせられるというのが、最も恐ろしい事だからだ。まずは話し合いに参加し、それから参加の是非を決めれば良い」

・日本の発展について
「日本の発展は、開国の歴史があったからだ。その後は、様々な農産物や工業品の関税撤廃がなされてきた。どれも実行するまでは大変な反対運動が起きたが、結果的に日本は大きな成長を遂げる事になった。開国以来の歴史は、基本的に日本の発展に寄与したのである」

・国際的な枠組みづくりについて
「日本が弱体化してきた原因、あるいは日本の弱点として、世界の枠組みづくりの協議において上手く立ち振る舞えていない、という事が挙げられる。今まで、産業分野から文化領域に至るまで、様々な分野で日本に不利なルールをつくられたり、ルールづくりの場から外されたり、といったことが起こってきた。その結果、本当は日本の技術は大変優れているにもかかわらず、思うような結果が出せないということが多々あったのだ。国際社会では自国に有利なルールをつくろうと、各国がしのぎを削っている。確かに日本は、既存の枠組みの中では素晴らしい努力をするが、今後はそれだけでなく、自らルールをつくり、ルールに対して積極的な意見を言えるような環境をつくりだしていかなければならない」

・日本の発展のためには
「今後、世界はますます国際化していく。これに対応できるような活気ある社会を実現していくには、自国に閉じこもるのではなく他国との交流が活発な貿易立国として、国づくりをしていく必要があるだろう。何か新しいことを始めようとすると、必ず反対意見は出てくるものだが、特に日本ではデメリットばかりが叫ばれる傾向にある。今後はそれらの意見も尊重しながら、議論を尽くす事が肝要だ。そして、今までは中途半端になりがちであった枠組みづくりにも積極的に参加して良いものを勝ち取り、その後は日本の得意分野である既存の枠組み内での努力というものを懸命に行って、結果を出していくというのが理想的な道筋であろう。こうした事を実現するには、例え周囲に嫌われたとしても、目の前の状況に惑わされず、長い目で見た将来の利益を見据える事が出来るような、決断力を持ったリーダーの登場こそが、不可欠であろう」(進・友)

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