波紋(1229号)

 バリバリと音がする。ふと見ると、正面に座るオッサンが菓子パンを開けている。ここは電車内だぞ、まったく。しかもオノレが座っている所は、優先席だろう。最低限のマナーぐらい守れよ、ボケナスがっ!◆これが、通学途中の日常だ。「電車内で、お食事してはいけません」って、誰も教えてくれなかったんでしょうね。可哀そうなオジサンです。会社にも家にも居場所がないんでしょう。そう思うと、あなたのハゲすら愛おしい◆こんなオッサンなら仕方ないが、これが公人ともなると話も変わろう。確かに、前後のコンテクストも分からない為に声高な批判は出来ないが、「放射能をつけちゃうぞ」は、余りに頂けなかった。聞く所では売り言葉に買い言葉だった様だが、それでも糾弾されて仕方ない◆だが、公人では無いからと言って、傍若無人な振る舞いが許される訳でも無い。何だか最近、我慢の出来ない人が多いと思う。先にも挙げたが、特に公共交通機関でのマナー違反は目に余る。電車内でビールを飲み食事をし、中には地べたに座って奇声を上げる集団もいる。そんな連中のズボンには、大きく「CHUO UNIV.」の刺繍が入っているものなのだが◆尤も、彼らの様なタコ助だけが批判されるべきでもない。彼らの様なオタンチンを育んだ社会にも責任があるのだ。社会、これは即ち我々自身である。そして私も、批判を受けても仕方ない人間の様だ。何故かって?僕は冒頭で、オッサンの正面に座っていました。オッサンが座っていたのは優先席、では、その正面に座る私の席は…。

Comments are closed.